第95回定期宗会

酒井日慈管長教旨

「現今は宗教的思想が低迷し、本来の伝統と格式が希薄となり、人心がいたずらに荒廃している。このような時こそ、日蓮聖人が『立正安国論』に込められた立正安国・世界平和の志で、菩薩の修行に邁進せねばならぬ。宗門最高議決機関である責務を余すことなく発揮し、義論にあいまった行動力を旨とし、慎重なる審議を切望する」と、菩薩道に邁進し、実働を強調する教旨。 

小松宗務総長施政方針挨拶

昨年4月1日から実働に入った宗門運動『立正安国・お題目結縁運動』について、宗祖大聖人が『立正安国論』を当時の鎌倉幕府に諫言された世相と現代世相とが酷似しており、我々の進むべき道を明確に示されている

この祖意を体し、『宗門運動本部長として運動を推進していく決意を新たに』として、平成22年までを第1期とし、全国各管区・教区より提案された運動課題の中から特に6項目について取組みを強化していくと述べた。

  • 1.但行礼拝の実践
  • 2.いのちの活動
  • 3.祖山総登詣
  • 4.『立正安国論』奏進750年関連事業の推進
  • 5.青少年強化
  • 6.国際交流・・・【宗門運動統一スローガン『いのちに合掌』決定】

総長重点政策内容

◆祖山総登詣

祖山当局との協議も整い、新しく要項を定めた。「祖山繁栄無くして宗門の繁栄無し」
僧俗一体となって登詣を強力に推進

◆記念法要

明年6月初旬に神奈川・東京・千葉において記念法要、唱題行脚、いのちのシンポジウム等検討

◆過疎寺院活性化

実態把握と活性化の具体例の調査を終え、事例集の作業を進めている。

◆宗立学寮建設

堀之内妙法寺境内を建設地として提供、本年3月30日完成引渡し『堀之内学寮』と命名宗門有為の人材として、祖願達成に邁進活躍を期待。

◆加行所

平成19年度148名の修行僧が苦修練行、昼夜常精進、見事な加行所のあり方を示された。

今後、宗内における各種機関との整合性・宗門機構全体の中での加行所の在り方・・・・・加行所検討委員会設置

◆財務関係

過去2回の宗会において、ご降誕800年に向かって宗門運動を展開する上で、その財源確保について検討、一昨年財政懇談会で協議を重ねてきた【700遠忌・立教開宗750年の際の一定期間の集中勧募方式と恒常的積立方式を提示】具体的方策を示すに至らず。

平成6年以来宗費等の改正がなく、厳しい状況の中、昨年95定宗において教師義納金の改正、宗門運動をより推進するに当たり、寺院負担金改正も考慮せざるをえない状況である。

◆機構改革検証懇談会

現機構の問題点検証・関係部局・機関からの意見聴取・方向性を検討。これまでの機構改革において見送られてきた、教区・管区のあり方・宗会議員定数・選挙区割等の検証を進めていく。

議員懇談会

宗門運動関連事業としてより多くの支援、強力を要請。【京都・日蓮聖人展について】議員懇談会を開催

立正安国論秦進750年記念事業

平成21年秋 日蓮聖人門下連合会、京都国立博物館、日本経済新聞社、共催、京都16本山の全面ご協力により、京都国立博物館を会場に【平成21年10月10日〜11月23日迄の45日間】
『日蓮と法華の名宝−華ひらく京都町衆の文化−』開催


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